「成長期の子どもに裸足でトレーニングさせて
体の負担とかは大丈夫なんでしょうか?」



という質問を受けたりします。



私はこんな応えを。



「成長期の子どもが
裸足でできないほどのトレーニングをさせていいのでしょうか???」





話は少し逸れますが
先日愛息が
縄跳びの二重跳びを練習したいというので
付き合っていたところ
愛息は着地の足をドスンドスン
それはまぁ雑に、乱暴に・・・



その時履いていたのは、アシックスの子供用シューズ。
(すいませんasicsさん、悪気はありませんので・・・愛息はいつもお世話になってます)



あまりに酷いので
「シューズを脱ぎなさい」
と言って、裸足じゃ寒そうなので、靴下で。


そうしたらさっきまでの乱暴な足音は鳴りを潜め
柔らかーく接地します。





まず考えなければならないのは
シューズのスペックが上がることで
肝心の人間の能力、機能が追いつかなくても
「できてしまう」問題。


それは何も
筋力とか、パーツの問題ではありません。


「ヒト」という動物の話をしているのではなく
現代を生きる「人間」という動物の話をしています。


モノの機能を使いこなす、とは
一体どういうことでしょうか?


「何も身に纏わず、裸一貫で」
という考え方が基本だということが
モノが豊富な今日では
あまりにもボンヤリし過ぎではないでしょうか?




そういう考え方でいくと



「成長期に裸足でトレーニングさせて
体の負担とかは大丈夫なんでしょうか?」



という質問が
如何にモノに依存しているのかがわかります。




成長期のトレーニングの内容をどうこう議論する前に
成長期の子どもたちが、裸一貫でできるトレーニングをさせること。



そして
裸一貫でもハイレベルなトレーニングができるよう
コーチングを工夫すること。



これをせずして
故障するのは選手の自己管理が悪い
と断ずるのは
ちょっと子どもたちがかわいそう。




成長期のトレーニング量問題。



心も体も
モノ依存によって
「できてしまう」問題を
ちゃんと認識すれば
大した間違いは起きないのではないでしょうか?