足部アーチ。

一般的には内側縦アーチ、外側縦アーチ、そして横アーチのことを指します。

この足部アーチには
トラス機構とウィンドラス機構っていう
表裏の機能関係があるんですけど
アーチの話ってほとんどの場合
ウィンドラスの件ばっかり。

トラスの件は、みんなほとんど話題にしない。

でもこの二つの機能は表裏一体。
どちらかが大事ってことはない。
どっちとも大事。

トラス機構ってのは、衝撃を吸収するために
アーチを崩すこと。

これがあるから裸足で走れるし
これがあるから足底筋膜が伸ばされて
その後縮むことでウィンドラス局面へ移行できる。


ただし、この二つの機能を活かすためには
その機能を使うタイミング、が重要になる。

例えば、接地するほんのすこし前のタイミングで足趾が背屈すれば
前足部のアーチは落ちます。
そうすると、第2中足骨頭の足底側が、逆アーチの頂点となる。

結構よく見かける、この辺りのタコ。あなたにもありませんか?

極論すると、接地の瞬間に足趾の背屈は必要ないんじゃないかな。
なぜなら、このタイミングはウインドラスを効かせる局面ではなく
トラスを活かす局面だから。

要は、足を崩して衝撃を吸収しなければならない局面というわけです。

だからこの瞬間、足趾は空を向いちゃマズい。
緩んでいなければならない状態なんですね。

もちろん、この局面で全く背屈しないかと言えば、そうではない。
だけど、それが過ぎると良くないって話。


そして、これは足趾の背屈とも関係しますが
接地の位置が体よりも前方に行き過ぎると
今度は足を崩しすぎてしまい、オーバープロネーションを引き起こす。

接地の位置が前方に行き過ぎるのは
前に進みたいという欲が強すぎる状態。

足趾が背屈するのは、そのオマケというか、セットです。
無意識にそういう動きがインストールされてる。



トラス機構を十分に活かし、衝撃を適切に吸収する。

そして次の局面、ウインドラス機構で足の剛性が生まれ
前進をさらに勢いづける。


ただ、ここで大事なのは、できるだけ
意識して「そうする」んじゃなく
結果的に「そうなる」こと。

意識すると必ず動きに滞りが生まれます。

だから、意識しなくてもいいように
繰り返し繰り返し、繰り返し繰り返し
走る動きではない動きで、体に教え込むこと。


ランニング中は、できるだけ何も考えないこと。
結果的に走りが変わるためにどうすればいいか?
これを工夫する。

そのための方法はひとつではありません。






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