20km過ぎたくらいから
ペースには変動がなかったのに
心拍数は165回/分より下がらなくなってきた。
ただ、ペースがキツイかと言われればそうでもないから
そのままペースを維持しようと思えばできたんだけど
こないだのハセツネ30Kの件もあるので
心拍数が160前後になる迄ペースを落としてみました。
その後
何だかペースが上がらなくなった件は昨日の備忘録(2)で話しました。
結局35キロ手前くらいから
またいいリズムで走れるようになったんですけど
これってもしかしたら
20km過ぎに我慢してペース落としたのが良かったのかも?
なんて考えるわけです。
「オーバーハートレート」って言葉、聞いたことあります?
僕は聞いたこと無かったからググってみたんですけど
全然出てこないですね。
きっとみんな、トレーニングもレースも
どれくらいのペースで走るとかってのが基準になってるんでしょう。
1000mのインターバルだったら、今日は3分で5本やる、みたいな。
時間が基準になってる。
でも、体調はその日そのタイミングによって
結構違う。
暑い日もあれば、寒い日もある。
その日ちょっと塩辛いものを食べたり、甘いものを食べたり
上司にスゲー嫌味を言われたり、ダンナと喧嘩したり。
だから、心拍数はいつも同じではない。
なのに、ペースは決まってる。
これって、ピタッとハマればいいけど
もしかしたらその時のタイミングによっては
設定のペースは速すぎたり、逆もまた然り。
心拍数をベースにトレーニングすれば
体調も把握しやすい。
そうすることで、オーバートレーニングや
トレーニングができないことによって起こるネガティブシンキングもなくなる。
心拍数は、僕たちのの身の丈を教えてくれる。
レースで165くらいの心拍数で走りたいなら
その準備をしなきゃならない。
その準備もしてないのに
レースだけそのペースで行こうって、無理無理。身の丈ではない。
結局今回の僕のかすみがうらマラソンは
天候、体調、その他いろんな要素によって
160前後で行けるペースは、キロ4分から4分15秒くらいだったんでしょう。
暑さが心拍数を引き上げた?
それはもちろんあるでしょう。
でもそれならそれで、その準備をしなきゃなんない。
でも僕はそんな準備なんてできなかった。
だから僕は、こないだの日曜日の状況で
できる限りの走りをすること
タイムが目標ではなく、その日の体調でベストを尽くすこと。
これを目標にしていました。
レース前、色んな人に目標タイムを聞かれたりしましたけど
僕はその度に「生きてゴールすること」って答えました。
またまたぁとかってその度に茶化されましたけど
僕は真剣にそう考えてました。
まぁ、結果的にどれくらいのタイムが出ればいいなーくらいは
ちょっとだけ考えたりもしましたけど
後から考えれば、この考えすらも余計でしたね。
心拍数の件は、やったことがモニターしたことがない方は
ぜひやってみることをお勧めします。
僕はPOLARのV800使ってます。使いやすいですよ。
ただひとつだけ。
心拍数のマネジメントは結構面白いですけど
心拍数のモニタリングに気を奪われ過ぎたら元も子もないですからね。
基本は、心拍数をモニタリングしなくても自分自身の走りをコントロールすること。
道具に頼りすぎるんじゃなく
道具を使いながら、道具と適度に距離を取りつつ
自分自身と向き合うこと。
だから、トレーニングであれば
心拍計は見ないで、感覚で今165くらいの心拍数かな、みたいな
記録だけ取っておいて後でチェックし、次のトレーニングにフィードバックする。
こんな使い方が「道具と適度に距離を取る」ってことなんじゃないかなー。
かすみがうら終わって
FBには「もう自分がタイムを追うレースはお腹いっぱいかな」ってコメントしましたが
タイムを基準に走るレースは、必要以上に体に負荷をかけます。
ほいで、僕はそんなにメンタルが強くない・・・。
集中力が、ない。
でも、そんな僕だからこそ、できることがあると思ったんです。
まずは、心拍数をできるだけ上げないための取り組み。
これはつまり、ランニングエコノミーを向上させるってこと。
素足で走ったりすることもその一環。
でももちろん、素足で走ればそれでオッケーかと言えばそうではないわけです。
素足で走ることには、ランニングエコノミーを向上させるために
あなたに足りない何かに気付きやすいというメリットがあります。
まぁそのメリットは表裏一体で
足りない何かがある場合は
痛みという刺激であなたにあなたの弱点を教えてくれます。
デメリットといえばデメリットですかね。
まぁ、その人の価値観次第か。
ランニングエコノミーを向上させるっていうことは
如何にLT(乳酸性作業閾値)またはAT(無酸素性作業閾値)まで
到達しないようにできるかということ。
そういう意味では、LSDは四肢末端の毛細血管を活性化させて
LT・ATに到達しないようにするための練習って言えるので
ランニングエコノミーを向上させる取り組みの1つでしょう。
ランニングエコノミーを向上させれば
例えば今回の僕のかすみがうらで言えば
30kmくらいまで、もしかしたらその先くらいまでは160前後の心拍数で
走れたかもしれませんね。
これだけでも自分自身にチャレンジすることはできますし
これだけで結構なパフォーマンスアップを果たした人もいます。
でももっと欲を出すのであれば
LT・ATを引き上げるためのトレーニングも必要でしょうね。
一般的にいう、レペやインターバルの類の
負荷の高いトレーニングです。
ただ、これはやっぱり負荷がかかる。
ハッキリいって、体には良くないですね。
でも、体に良くないものが全て、あなたの生活にとってマイナスかと言えば
そうとも言えないところもあるので・・・
ただし、過ぎたるは及ばざるが如し。これは忘れないように
(と自分に言い聞かす)。
結局、LT・ATを引き上げるトレーニングは
簡単なんですよ。苦しめばいいんだから。
まあ何というか、僕たち日本人は好きですよね。
ある意味これは、「加える」トレーニング。
強化、です。
これって、わかりやすいし、すぐにできる。
だからみんなこれをやりたがるし
これがないと「やった感がしない」みたいなことになっちゃう。
でもね、強化よりも先にやらなきゃいけないのは
基礎作り。
ランニングエコノミーを向上させる取り組みは
言わば基礎作りです。
取り敢えず苦しいトレーニングすればいいんだろー?
みたいなノリでガシガシ走り始めちゃって
最初のうちはこれでもメッチャ記録が伸びたりするから
みんな基礎作りをしない。
てか、筋肉でゴリゴリに胴体固める「体幹トレーニング」を
基礎作りだと誤解している人もいる。
ノウっ!
基礎って何?
基礎って、ヒトっていう動物として
何もまとわずに問題なく走るためのスキルを身につけることです。
その基礎を構築した後に取り組むべきなのが「強化」。
LT・ATを向上させるような「トレーニング」は
基礎作りをある程度済ませ、そしてそれと並行しながら取り組むべきです。
でも、基礎作りって、面倒くさいし、地味だし、わかりにくい。
だから、みんなやりたがらない。んで、故障する。
だからこそ
みんながやりたがらないランニングエコノミーの向上を
1人でも多くの方に伝えていくのが僕のライフワーク。
走ることはきっと、一生やめないでしょう。
だって、美味しいお酒が飲めなくなるし・・・。
タイムを狙うのは、もう辞めた。でも
結果的にタイムが出ちゃうことは、あるかもねー。
ということで
2016年のかすみがうらマラソンは
大変収穫の多いレースでした。
ご声援いただいた皆様、ありがとうございましたー!
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ランニングによる故障の治療は
ランニングによる故障のことを理解している治療院の方がいいですよね?
僕も実際に治療受けたりしてる、信頼できるスタッフがいる治療院。
「セントラル接骨院東戸塚店」
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