ふと、思い出しました。



僕の祖父が亡くなった時のこと。




僕は小学校3年生でした。

その頃の水曜日19時と言えば
ドラゴンボールでした。

僕は居間でドラゴンボールを見てたら
座敷で寝ている祖父が僕に
「お父さんを呼べ」
と言うんです。


その頃の祖父は
確か前立腺がんを患っていましたが
おふくろが看護師だったこともあり
入院はせずに自宅で療養していました。


僕は何かよくわかりませんでしたが
「おじいちゃんが呼んどらすばい!」
みたいな感じで親父を呼びました。


すると何やら
親戚のおじちゃんやおばちゃんが
続々集まってきて
何事かと思っていましたが
小学校3年生にもなれば
何と無く、空気が重いのはわかりました。


そして祖父は
みんなに看取られて、亡くなりました。


僕はそのとき
もう寝てしまっていて
翌朝に気付きました。


おじいちゃん、死んじゃったんだなって。





人が死ぬって
僕はその時はじめての体験しましたが
何かに取り憑かれたように
ずっとずっと泣いていたのは
今でも鮮明に覚えています。


おじいちゃんがいなくなっちゃったから?


確かにそれもあったと思います。


でも
それだけじゃなかったような・・・。



人って
いつかこんなふうに
死んじゃうんだなっていう
その事実を受け容れることに
強烈な不安を感じたようにも記憶しています。



しかし
自宅で死ねるって
羨ましいですね。


しかも
死期って
そうやって自分でわかるもんなんですね・・・。



自分がどんな死に方をするかなんて
到底わかりませんが
お葬式はスムースなR&Bかけていただいて
談笑のうちに幕を閉じたいな・・・。